最適と考える
ワークライフバランスを
互いに尊重しあえる会社に

伊東 伸晃

商品企画部
企業商品グループ 課長

2006年入社

育児のため1カ月間の休暇を取得

折原 佳代

CX推進部
企画グループ 課長代理

2000年入社

出勤時間の1時間繰り下げ、出産休暇、育児休職、育児短時間勤務を利用

周囲に勧められ取りやすかった休暇

伊東長男が生まれたとき、出産直後から約1カ月間、一緒に育児ができればと思って休暇を取りました。当時は人事異動で着任してからまだ3カ月ほどしか経っていない時期で、自分の業務はもちろんチーム運営の面でも影響は小さくないことから、かなり悩んだのですが、上席の部長から「大丈夫だからぜひ休暇を取ってみては」と言ってもらえて、決断しました。たぶん「大丈夫」ではなかったと思いますが、当社にはお互いに助け合っていくという風土がありますね。

折原私は出産休暇、育児休職、育児短時間勤務と利用したほか、妊娠直後から体調が悪く、そのため出産休暇に入る前から、出勤時間の1時間繰り下げ措置を利用しました。制度があることは知っていましたが、申請するつもりはなかったんです。けれども、上司から「無理をしないで勤務時間の繰り下げをしてはどうか」と言ってもらいすぐに手続きをしました。それにより朝のラッシュが避けられたので非常に楽になりました。制度上可能だということと、実際に制度を利用できることには大きな隔たりがあると思うのですが、上司や職場の理解がある会社だと実感できてうれしかったですね。
また、伊東さんに続いて、男性も育児のために休暇を取るということが増えていくといいなと思っています。

伊東本当にまわりのみなさんのおかげで、生まれたばかりの子どもと親子3人で過ごすという人生に一度しかない貴重な経験ができました。素晴らしい時間だったということは、同僚や後輩の男性にも伝えたいですね。

時間だけではなく業務負担への配慮も

折原育児休職明けの復職についても、勝手が分かっていた元の部署へ配属となり、各種プロジェクトへ入る際は、負荷や意思を確認した上で決定してもらいました。そのため、スムーズに復職できて、感謝しています。

伊東私の場合は1カ月の休暇を取ることで、完全に業務から外してもらえたことが非常によかったと思っています。例えば、週の何日かだけ休暇を取ったり、テレワークを組み合わせたり、といった方法もあり得たと思いますが、中途半端に情報を受け取ってしまうと落ち着かないし、また会社で業務を続けている部下も、私とどういうコミュニケーションを取ればよいのか悩んでしまうと思うんです。その点、しっかりメリハリをつけることができ、ありがたかったですね。

折原そういったところも制度だけではない配慮なんだと思います。私が出産に絡んでいろいろな制度を利用したのはもう6、7年ほど前のことですから、利用する側としてはなんとなく気後れがするような面もまだありました。そのなかでも「遠慮せず使って」と勧めてもらいましたから。この時に、義理の父から「恵まれた環境のいい会社だね」と言われたことを覚えています。

伊東もちろん、当社のワークライフバランスの施策に何の課題もないということではありません。今はまだ、男性が育児をして女性が働きに出たら「めずらしいね」という感覚を持たれることの方が多いように思います。でも、夫婦が交代で育児休職を取ったっていいと思うんです。さらに言えば、ワークライフバランスは文字通りバランスの問題であり、仕事に重点を置く人もいるし、家庭を重く見る人もいる。どちらが正しいというのではなく、正解は人によって異なると思います。さまざまな価値観を否定せず、認め合いながら包み込んでいける社会になっていけばと思いますね。

折原この1、2年で、在宅勤務や1時間単位の有給休暇制度、チャレンジ制度など、自分の意志で環境を変えながら働ける制度も充実してきていますね。そういった制度も利用しながら、社員がいろいろな働き方を実践して、新たな気づきや学びを得ていくことが社会を変える力になるのではないかと思っています。

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支店に広がる
日々の業務の中で培われた
お互いを支え合う風土