日新火災海上保険株式会社 取締役社長 織山 晋
日新火災海上保険株式会社 取締役社長
織山 晋
企業は社会に貢献することで、その存在が許されています。
私たちは、これまで損害保険事業を通じて社会に貢献してきました。これからの時代は、人々が安心して暮らしいくための社会課題がより一層、複雑化、深刻化していきます。
例えば、気候変動問題一つを取り上げても、いかに地球温暖化を抑えるか、他人事ではなく、各企業に、個人に求められていきます。
こうした社会課題の解決にも企業がどれだけ貢献できるかが、企業の社会的価値を測る重要な指標になります。
当社のパーパスは、「リテールのお客さま一人ひとりに寄り添い“あんしん”をお届けすることです。」
「リテールのお客さま」「一人ひとり」とは、契約者以外にも契約者と関わりのある方、つまり、代理店や将来当社の契約者になりうる方でもあります。また、「寄り添い」「あんしん」とは、いざという時の安心だけでなく、平時も安心して暮らしていくことのできる社会や環境を提供することです。『当社は、契約者にかかわるすべての方々と繋がりを持ち、事故や災害が起きた時だけでなく平時から日々寄り添い安心して過ごせる社会に貢献していく会社でありたい』。このパーパスに込めた想いを理解していただけると、「なぜ、日新火災がサステナビリティに取り組むのか」理解してもらえるのではないでしょうか。
サステナビリティの推進と事業活動の一体運営という方針のもと、SDGsの目標達成に向けて東京海上グループが主要課題としている「①気候変動対策の推進」、「②災害レジリエンスの向上」、「③健やかで心豊かな生活の支援」、「④人と多様性の尊重」の4つの課題に対する取り組みを確実に推進するために、全社員参加型の地域社会貢献活動を継続して進めてまいります。また、個人や小規模事業者の方々の社会課題を解決する商品やサービスを広くお届けすることは、当社のパーパスそのものであることから、サステナビリティ推進の側面からも力を注いでまいります。
他方で、社会課題解決は当社だけで叶えられるものではありません。NPOや自治体、様々なソリューションを持っている企業とともに、新たな事業創造に向けて共創していくことも検討してまいります。
気候変動を原因とする災害の甚大化など、人々の“あんしん”を脅かすような社会課題が身近にせまっています。私たちは、社会で生きていく人々にとって"あんしん"をつくるためにはどうしたらいいか?保険事業にとどまらない“あんしん”をお届けできないかを考えました。
その結果、一人ひとりが無理せず、楽しく続けられるサステナブルなアクションを広げていきたいという想いに至り、noteという媒体を使った、サステナブル情報発信メディア『CaNday』をリリースしました。
「私の行動が世界を変える、新しい未来をつくる」。そんな想いを込めて、「Change」「Action」「New day」の頭文字を取って『CaNday』と名付けました。
『CaNday』は「“SDGs”や“サステナブル”って言葉は聞いたことある人でも、実際に何をすればいいのかわからない」という方へ向けて、「日常で簡単に取り組むことができるサステナブルなアクション」を紹介しています。
noteに投稿された記事を読んだあとに、心地よさを感じ「家族のためになりそう」「節約できそう」「健康に良さそう」など、ポジティブな気持ちになり、一歩踏み出して行動を起こしてもらえることを期待しています。
SDGsの取り組みは、小さなことでも、一人ひとりの行動が変わらなければ、成果はあがりません。一人ひとりの取り組みは小さくとも、3000人が集まれば大きな取り組みとなり、共感の輪が広がります。日新火災グループの全員でサステナビリティに取り組んでまいります。